最終調製および充填・仕上げ工程を自動化した初めての機器として「Finia」が登場しました。 機能的にクローズド化された、単回使用のチューブセットは、さまざまな種類の細胞に対して 使用できるよう設計されています。本システムを使用することで、充填・仕上げを手作業で 行う必要がなくなります。Finia
により、次のことが可能になります。
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最終調製および充填・仕上げ工程の自動化
- 機能的にクローズドな環境を維持して汚染のリスクを低減
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手動処理で生じるばらつきの低減
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最終製剤液量のカスタマイズ
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製剤における細胞の高生存率の維持
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cGMP(現行医薬品適正製造基準)への適合を円滑に進めるために必要な手段の獲得
待望の技術 最終調製におけるばらつきを低減
ラボのスペシャリストは、分注、冷却、混和、最終製剤バッグの密閉を手作業で行う必要がなくなります。 Finia
は、ガイド付きユーザーインターフェースを介して、機能的にクローズドな単回使用のチューブセットの内部で上記の作業を自動的に実行します。そのため、汚染のリスクが最小限に抑えられ、正確なワークフローが確保されるとともに、処理エラーのリスクが低減されます。オペレータあるいはラボのスペシャリストは、細胞処理における他の作業に集中することができます。
待望の機能 cGMP
への適合を円滑に進めるために必要なデータツール
サーバーベースの細胞処理アプリケーションと併用することによって、Finia
のデータ管理機能およびレポート 機能が、cGMP(現行適正製造基準)のプロセス要件を満たすために必要なツールを提供します。 Finia
は次のことを可能にします。
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ユーザー認証によるアクセスの管理と追跡
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プロセス全体を通じたデータの記録と終了時レポートの作成
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プロセス実行データのモニタリング
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バーコード化と一括設定による、ワークフローおよび処理工程の追跡管理の実施
待望の性能 最終調製工程の優れた柔軟性
テルモBCTは細胞処理の工程そのものも製品の一つとして捉えています。従って、各ステージでプロセスを最適化することが重要であると考えます。Finia
では、求める最終製剤について、初期設定の配合や容量を変更することで、ニーズに合わせた充填・仕上げ工程へカスタマイズすることができます。またパラメーターを調整すれば、即時もしくは後で使用する細胞を最適な状態に調製できます。Finia
により最終調製プロセスを自動化することで、柔軟なカスタマイズも可能にします。
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光学式バーコードリーダー
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タッチスクリーン式ユーザーインターフェース
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最終製剤バッグ
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QC バッグ
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混和および冷却ユニット
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システムポンプ
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密閉バルブ
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単回使用のチューブセット
液量仕様
液量精度:目標液量の±2mLまたは±10%
(いずれか多い方)
製剤液量範囲:20mL~174mL
原料液量:製剤液量+6mL残留液量
チューブセット
チューブセットタイプ
コード番号 |
目標液量単位
(mL) |
包装単位 |
共通商品コード(JAN) |
FINIA 50チューブセット 22050 |
・QCバッグ:10~40
・製剤バッグ1:10~28
・製剤バッグ2:0または10~28
・製剤バッグ3:0または10~28 |
6セット |
5020583220509 |
FINIA 250チューブセット 22250 |
・QCバッグ:10~40
・製剤バッグ1:29~70
・製剤バッグ2:0または29~70
・製剤バッグ3:0または29~70
(最大製剤液量は174mLまで) |
6セット |
5020583222503 |
本装置・チューブセットは理化学機器です。
チューブセットは直接の輸注・投与の容器として使用できません。