用途を問わず、血球洗浄処理装置 (COBE 2991)でのほぼすべての血球処理手順は、以下の基本ステップに従います。
血球処理プロトコールには通常、1 つ以上のサイクルが含まれます。各サイクルは 3 つの動作で構成されます。
オペレーターは、プロトコールの実行に手動モードまたは自動モードを選択できます。
以下の例は、自動モードを選択した場合のサイクルの進行を示します。この例で使用するサイクルは、血漿除去を目的とした濃厚赤血球(RBC)の洗浄処理手順に基づきます。血球洗浄処理セット(カタログ番号 90819)は、この手順で使用するディスポーザブルセットです。
開始/回転操作では、遠心分離器を回転させて、初期血球製剤の成分を複数の層に分離します。遠心分離器の回転時間と速度を変化させて、分離を制御します。
血球洗浄処理装置(COBE2991)は、プログラムされた回転時間が経過すると、開始/回転操作から上層液除去操作に進みます。
上層液除去操作は、上清(この例では血漿)、または比重の最も小さい生成物成分の層を血球処理バッグから送出します。
上層液除去バルブ(SOV)が開き、作動液がフレキシブルダイアフラムの下に送り込まれます。このダイアフラムが血球処理バッグの底部を圧迫し、血球処理バッグから上層液(血漿)が送出されます。
赤血球検知器の赤外線センサーによって赤血球が検出されると、血球洗浄処理装置(COBE2991)は上層液除去操作から攪拌/洗浄操作に進みます。
攪拌/洗浄操作では、血球製剤を処理液/洗浄液と混合します。
遠心分離器が停止寸前まで減速します。水圧ポンプが開始位置に戻ります。遠心分離器の振動動作により血球製剤と処理液/洗浄液が混合するにつれて、処理液/洗浄液は重力によって血球処理バッグに流れ込みます。
攪拌/洗浄操作後に完了するようにプログラムされたプロトコールでは、最終血球製剤が処理液/洗浄液に再懸濁した状態になります。
効率的で繰り返しの処理が可能な自動血球処理手順を実行できます。血球洗浄処理装置(COBE2991)はすべて自動で血球製剤を処理し、10 件のプロトコールの保存が可能で、各プロトコールで最大 7 サイクルを使用できます。
サイクル(CYCLE)
プロトコールごとに最大 7 サイクルをプログラムするために使用します。自動モードでは、現在のサイクルが表示されます。
回転タイマー(TIME(MINUTES))
各サイクルの開始/回転動作の継続時間を制御するために使用します。範囲は 0~99.9 分です。
赤血球検知解除(R.C.O.)
血球処理バッグから送出される上清の流量と R.C.O. タイマーの設定に基づいて、血球検知後に不要な RBC 量を廃棄するために使用します。
一般的名称:遠心型血液浄化装置 販売名:血球洗浄処理装置 医療機器承認番号:20300BZY00783000 特定保守管理医療機器 一般的名称:遠心型血液浄化装置用回路 販売名:血球洗浄処理セット 医療機器認証番号:302ADBZX00042000 製造販売業者:テルモBCT株式会社 〒163-1450 東京都新宿区西新宿三丁目20番2号 東京オペラシティタワー
高品質の採取が重要